
個人信用情報とは?
FPエンタープライズ 代表 伊藤勝啓です。
(マイホーム購入資金専門FP)
住宅ローンを組もうと思った時、借りられるかどうかの審査をされます。
なぜ審査をするのでしょうか?
分かりきったことかもしれませんが、
金融機関としては貸したお金をちゃんと返してもらえるかどうかの判断をするためです。
借りる側としては、仕事をしていて、収入も安定的にあるから問題ないと思っていても、
貸す側としては、それも前提の上で、貸しても大丈夫な人かどうかということについて、
他にも色々と調べたりすることがあるのです。
その代表的なものの1つに「個人信用情報」があります。
代表的なものの1つとは言いましたが、実は、審査を進める上で一番”キモ”になる部分です。
ここを無事に突破できなければ、その先はありません。
では、この個人信用情報とはどんな情報なのでしょうか?
大まかに言うと、その人の現在と過去のお金の使い方が見える情報です。
でも、あなたは普段現金をどのように使っているかをどこかに報告していませんよね?
この情報では、主に借金やクレジットカードなどの利用情報を見ることができますが、
普段の現金の使い方までは見えませんのでご安心下さい。
情報についてですが、例えば、車のローンを利用している場合、
いつ、いくら借りたとか、これまでの返済は約束通りにされているかなどが分かります。
また、クレジットカードの情報ですと、
いつ発行されたのか、ショッピング枠がいくらあって、今いくら利用しているのか、
キャッシングといってクレジットカードで借金をしているかどうか、
これまでに支払いの遅れがなかったかなどが分かります。
あと、多くの人が該当するものとして、スマートフォン(携帯電話)の機種代金があります。
機種代金を一括で支払いをする人もいますが、
毎月の利用料金に上乗せして24回払いで支払っている人が多いです。
いわゆる”割賦金(かっぷきん)”というものです。
これは信用をもとに分割支払いを利用できるもので、
住宅ローンの審査においては他のローンと同じく、毎月の返済金として見られます。
こういったものについての利用状況で、よろしくない情報があると、
仕事をしていて安定収入があっても、住宅ローンの審査に通らないということはよくあります。
この個人信用情報、実は自分自身でも取得できますので、
ご自身の利用状況をあまり把握していなかったり、
過去に支払いが遅れたことがある記憶があるような場合には、
事前にご自身で取得してみることをオススメします。
取得の方法としては、
GoogleやYahooなどで「個人信用情報」と検索してみて下さい。
そうすると、検索結果の中に以下のものが出てきます。
・株式会社シー・アイ・シー(CIC)
・株式会社日本信用情報機構(JICC)
・全国銀行個人信用情報センター(KSC)
この3つが住宅ローンの申込みをした時に、
金融機関が取得することが多い信用情報機関です。
事前に先回りしてご自身で取得することで、
内容によっては住宅ローンの申込みをする際に対策を立てる必要があるかどうかの判断がつくようになります。
取得にはそれほで手間もかかりませんので、一度取得してみてはいかがでしょうか。